《あらすじ》
学校で自分が受け持つ生徒と密会。……興奮する？」
桐原との誰にも言えない特別な関係は、俺が教師として森瓦高校に赴任したことがきっかけにはじまった。学校では真面目で先生からの信頼も厚い生徒会長だが、二人きりのときはいたずらっぽく、甘えたがりで嫉妬深い。週末は彼女の家で食事を作り、一緒にゲームをして、まるで恋人のように甘やかす。弱みを握られていることで拒絶もできず、良くないとは思いながらも毎日少しずつ秘密を重ねていって……。
「先生のことを好きって気持ち、すごく大きくなっているんだ」
素直に気持ちをぶつけてくる桐原に、抑えていた想いも大きくなっていく。バレたら終わりなのに、その意識が逆に拍車をかけていき――。
新任教師と真面目な生徒会長。成人済み男性と未成年女子高生。
オンラインゲームを通じて知り合った二人の決して誰にも知られてはいけない背徳的な恋愛関係。学校ではお互いの本当の姿で教師と生徒の距離感を保ちつつ、人目を忍んでの逢瀬で濃密なやり取りを交わす。
二人の年齢的な問題が障壁となるなかでそれを自覚し、現在の関係がもたらす破滅への可能性の覚悟をもつことが『それでもこの特別な関係を続けたい』という意思表示へと繋がっていて、二人の甘くて背徳的な恋愛に重みを感じられました。
イラストを担当されている“こむぴ”さんの絵柄も蠱惑的に主人公に迫るヒロインのイラストが凄く丁寧に描かれていて、作品の雰囲気ととてもマッチしていて良かったです。いろいろなシチュエーションでのエロいアングルの挿絵と恋人のように日常を満喫する挿絵があってとても楽しめました。
教師と生徒の秘密の関係を前に立ちはだかる障壁、公にできないゆえに何気ない日常のひと時にチクりを釘を刺すように苦言を呈されるような場面もあり、そのたびに繰り返される自問自答を一つひとつを乗り越えて行き、二人の関係性がはたしてどこに行き着くのか。物語の続きがとても気になる恋愛作品でした。
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