働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件8.5

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件8.5 (GA文庫)

《あらすじ》
「色々と思い出を作っていきたいですから」
自堕落な一人暮らし生活を送っていた高校生の藤宮周と、“天使様”とあだ名される学校一の美少女、椎名真昼。
ふとしたきっかけから徐々に心を通わせ、いつしか惹かれ合っていき、お互いにかけがえのない相手となった二人。
かたちを変えた関係のなかで紡がれた、様々な思い出を描く、書き下ろし短編集。
これは、甘くて焦れったい、恋の物語――。

短編集でしたけれど、真昼の人格形成に大きく寄与した家事代行の小雪との小さい頃の回想エピソード。真昼と周の二人がお互いにかけがえいのない存在となった日常のワンシーン。そして、お互いの将来にきちんと責任をもった末の二人の距離感。
本編で描かれることのなかったシーンを補填する形でもあり、二人のラブストーリーをよりもっと掘り下げる形での短編が数多くあって、高校生男女の清く正しく焦れ甘なやりとりが見られるとともに、将来設計をきちんと考えた二人の願いが語られるとても感動的な内容になっていてすごく良かったです。
『高校生編』『大学生or社会人編』『夫婦編』。形はどれでも構わないので、二人が墓場に行くまでの一生涯まで読みたくなると思わせられるくらいにキャラクターに愛着がわいてくる作品でした。


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