《あらすじ》
気安くってノリも合う、最高な元”男友達”と紡ぐ甘いちゃラブコメ！ひとつ下の美少年な後輩・颯。気安くてノリが合って出会ってすぐに意気投合。
ひとつのスマホで肩寄せ合ってアニメを見たり、抱きつかれたり、間接キスしても友達なら問題なし。
…でも、妙に柔らかくて触り心地がいいんだよな。なぜならコイツは――
颯が美少年じゃなくて”美少女”だと判明した後も、一緒に昼飯を食べ放課後も普通に遊んだ。さらに俺の女性不信を直すためにデートを提案してきて、颯との距離が急接近!?「"男友達"のボクなら、もっと触っても大丈夫っすよね？」
過去のトラウマから女性が苦手になった主人公の赤座諒介、女性が苦手だと知り男友達のフリをして仲良く接する校内屈指の美少女・胡桃楓。
“普通は絶対に女の子だと気がつくだろ！！” と思えるようなシチュエーションが訪れてもラブコメラノベ主人公特有の鈍感スキルを駆使して、奇跡的にヒロインの正体がスルーされて、【男友達と接する距離から生じるドキドキ感】が全様を把握している読者視点だと最高に胸キュンなラブコメ展開に映ってとっても良いラブコメ作品でした。
そんな“最高の男友達＝美少女”から始まる高校生男女のラブコメ作品ですけれど、主人公の過去のトラウマを軸に片思いを続ける義妹ヒロインとの家庭内での距離の測り方など、主人公の周囲の親しい人間を通じて過去のトラウマと向き合いつつ仲良くしてくれる女性と向き合う真剣味を帯びたパートも描写されていて、複数のヒロインから距離を詰められる甘々な展開との緩急が効いていているところも良かったです。
