《あらすじ》
“おせっかい”な高校生・真守鈴文はお腹を空かせて倒れていたマンションの隣人を助ける。
その正体は人気絶頂の女子高生アイドル・有須優月だった!理想のアイドルでいるため、過度な食事制限をしていた優月。
だが心配した鈴文が手料理をふるまうと、「……はああああああああああああっっ!」
「もう、無理ぃっ……!」と幸せいっぱいの顔で完食! その食べっぷりに恋をした鈴文は、優月の大好物で誘惑して《メシ堕ち》させることを決意する。
豚丼、ラーメン、お好み焼き!
「ぜったい食べない!」と言いながら、優月は今日も鈴文のメシを欲しがってしまう──。
ちょっと特別なお隣さんのお腹とハートを掴む、メシ堕ちラブコメ!
「私は、あんたをファンにオトす!」
「俺は、お前をメシ堕ちさせる!」
料理ができるごく普通の一般人である主人公、トップアイドルとしているために食事制限を続けるヒロインが同じマンションの隣人になったことで出会ったことで始まる青春ラブコメ作品でした。
スタイルを維持するために続けて厳しく押さえつけてきた食欲が大好物と美味を前に爆発させて、快楽に溺れるようにメシ堕ちしていくヒロインのギャップが何とも愛らしい感じがしました。メシ堕ちというよりもメシ中毒者です。
本来であれば出会うことのなかったはずの二人がマンションの隣人という偶然をきっかけに出会い、運命が大きく変えていき、お互いにとってかけがえのない存在へと関係が変わりゆく胸が熱くなるドラマも描かれていて、『トップアイドルと一般人』の住む世界の違う姿を直視させつつ隣人として出会った二人の奇跡がとってもドラマチックで最高の作品でした。
とても記憶に残る1冊だったのでこれからも追っていきたいです。