世間を大きく揺るがす大物政治家の政治スキャンダル。その目撃者となった人物たちが証言をしようとするたび、国家権力によって殺害されるなか、『姿を偽装する能力』を持つ少女と主人公の出会いによって、警察の捜査能力や間断なく襲ってくる暗殺者たちとの死闘を繰り広げる日本全土を巻き込んだハイスケールなサスペンスアクションを繰り広げる展開となっていて、最高にハラハラさせられる熱い戦いの日々が描かれていて記憶に刻まれる１冊でした。
周囲にいる人間たちが全て敵となり、味方だと思って近づいてくる人間も信じることができず、『裁判所で証言をする』というシンプルな旅路の行く手を阻む勢力の存在がとてつもなく緊張感の漂う日常を演出していて手に汗握る内容でした。
そんな主人公たちの野望を成し遂げるカギを握る『異能力』の存在であり、異能力を抱えるメンヘラ気質なヒロインとの犯罪チックで背徳的な絡みがまた良い味を出していて、作品の雰囲気とマッチしたキャラクター同士の絡みが楽しめて良かったです。
お気に入りの作品なので続刊も楽しみにしています。
