働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

魔導書工房の特注品 ~落ちこぼれ貴族の魔導書を作ろう~

魔導書工房の特注品 ~落ちこぼれ貴族の魔導書を作ろう~ (富士見ファンタジア文庫)

《あらすじ》
魔法にまつわるお悩み、貴方に合わせた魔導書作りで解決します!
魔法王国王都内でも一、二を争う評判のパン工房。その2階に新たな工房が開設された。魔法とパンをこよなく愛する少女ティスカは、妹的な後輩のエルネと共に、魔法が使えず悩む人々のために個々人に合わせた特注の魔導書制作を専門として、商売を始めたのだが「この呪文、新作パンのレシピに応用できるんじゃ?」「って、そうじゃないよ、ティスカ姉!」なぜかティスカの呪文設計士の才能はパン作りに発揮されてばかり。
そんな折、二人の学生時代の友人・リセから、とある落ちこぼれ貴族に魔法を使えるようにして欲しいという依頼が持ち込まれて……!? 魔導書作りスローライフ、新装開店です!!

魔導書作りの専門店を新装開店!!
パン工房のなかに併設された魔導書工房に訪れる魔法にまつわる悩みを抱えた人間たち。
魔術の才能はピカイチだけど天然気質な性格で魔法をこよなく愛するティスカと後輩のエルネの仲の良さとアットホームな職場でのやり取り、だけど魔導書制作に関わり始めるとティスカが好きなことへの熱意と才能が爆発させてのめりこむ。メリハリの効いた展開、魔導書制作の描写が妙にボリューム満点で物語の世界観の奥深さがグッと広げられる姿に思わず引き込まれてしまう面白さがあって、読み応えのある作品でした。

魔導書に関しては並々ならない興味と好奇心を持ち出すティスカだけれど、それ以外にはとことん無頓着。
そして、少し天然気質な部分があるおかげで、依頼をきっかけに知り合ったひとりの純情な男の子が抱く淡い恋心を天然ムーブで木っ端微塵に砕いていく出会いと別れの一連の流れにも要注目です。

魔導書工房の特注品 | 特設ページ | ファンタジア文庫

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