《あらすじ》
「じかんをくれませんか……?」
夏休み。わたしは紫陽花さんに告白されて、そう返事をした。
真唯と紫陽花さんからの好意にどう応えていいか悩み、わたしは追い詰められていく。
そんな時、とある事情で香穂ちゃんの趣味であるコスプレ&撮影を手伝うことに。
可愛い衣装を着て撮影されたり、香穂ちゃんお手製ASMRで自己肯定感がカンストしたり、打ち上げでラブホへ行ったり。
そんな慌ただしい日々の中で、悩みなんてどうでもよく――なるわけ、なくて。
真唯、紫陽花さん、紗月さん、そして香穂ちゃん。高校デビューしたおかげで出会えた"今"を胸に、わたしはわたしにしか出せない答えを叩きつける!
未来に繋がる、青春ガールラブコメ第4弾!
れな子「夏休みに紫陽花さんに告白されちゃって……」
香穂「……はっ？」
れな子「その前に真唯にも告白されてて……」
香穂「……はっ？」
れな子「二人のうち、どちらかを選ばなきゃいけないなんて無理だよ……」
香穂「なんじゃそりゃあ！！！（゜Д゜）」
高校デビューをした元陰キャのれな子が、王塚真唯に告白されたときは「あー、これがガールズラブコメか。てぇてぇ……」とピュアピュアな女の子たちの絡みを愛でていた記憶があるのですが、我らの天使、紫陽花さんの告白をきっかけに全てが一転。
ーーれな子、お前どうするんだ……
複数の異性ヒロインたちに囲まれるハーレムラブコメは幾度となく見てきたけれど、れな子が直面しているこの構図は正直に言ってヤバいですね……。
真唯を選ぶのか、紫陽花を選ぶのか。
前門の真唯、後門の紫陽花。たぶん左右は紗月さんか香穂ちゃんに囲まれていて、完全に八方塞りだと思う。
この事態を巻き起こしたれな子は完全に追い詰められてメンヘラ女みたいになっていて、天性の女たらしって恐ろしいなって思いました。
最終的に、紫陽花の告白に起因したこの一連の騒動をどのように収拾をつけるのか。
自ら返答に期限を設けて、刻々と迫る日常のなかでくだしたれな子の決断。そしてそれを受ける真唯と紫陽花の物語。
れな子がある意味で招いた騒動ではあるけれど、個人的にはとても楽しめた1冊でした。
次はさらに大きな騒動になるフラグが盛大に建っていたのは最後まで読めば明白なのですが。新刊がとても楽しみですね。
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