《あらすじ》
想い人と過ごす年末イベントで二人の距離は急接近!
無事に誕生日プレゼントを渡すことができた田中湊と、恋心を自覚した学校一の美少女・斉藤玲奈。二人の関係は表面上は特に変わらず、いつものように本の貸し借りをしていたが――!?
(本ばっかり考えてないで少しは私のこと考えてよ……ばか)
二人で一緒に過ごすクリスマスや初詣……何も起きないはずはなく!?
更にバイト先では、玲奈の変装のことを知る新しい後輩が入ってきて……! 二人の関係は一体どうなる!?
web発大人気すれ違いラブコメ、
アルバイト先では同僚の関係だけれどいまだ彼女の正体が斉藤玲奈とは気が付かず……。
学校一の美少女と冴えない男子高校生の溝は深く、斉藤玲奈に想いを寄せるクラスメイトは数多く注目の的になりやすい彼女はトラブルに巻き込まれやすい。
一方で、田中湊はそんな彼女の境遇を知りつつも人知れず本好き同士で仲良く語り合う関係に居心地の良さを覚える。
そんな二人が穏やかな日々を過ごすなか少しずつお互いのなかの意識の変化を自覚し始め、それが恋心に変化していくにつれて、『今のような図書室で語り合う居心地の良い関係を続けられる』『自分のなかの想いは片想いでしかない』ないといった不安と葛藤に駆られている姿がありました。
恋愛初心者でどこまでも奥手な二人ですが、ややこしいことに主人公である田中湊の恋愛相談の相手が想い人その人のため、すれ違ったそばから学校一の美少女が胸中で抱いていた不安がすぐそばから解消されていくので、なんともストレスフリー&すれ違い即時解決のラブコメ展開が繰り広げられていきました。
いやむしろ、湊に関していえばナチュラルに恥ずかしげもなく想い人を口説いているシチュエーションがヒロインの羞恥心をこれでもかと引き出していて、玲奈にとっては赤面必至のラブコメっぷりでした。
冴えない男子高校生である田中湊と学校一の美少女である斉藤玲奈のこのポジションとラブコメのシチュエーションが面白いことと、それを後押しする“本好き同士”が本を貸し借りするだけの関係を自ら一歩踏み込んで変化させていくまで想いが強まっていく姿がとても綺麗に描かれていて凄く良い作品でした。
次巻も楽しみにしています。