《あらすじ》
許嫁騒動を乗り越えた小雪と直哉は、徐々に二人の将来について深く考えるようになり始めていた。
余命のあるうちに孫娘の晴れ姿を見たいと騒ぐ小雪の祖父もやってきたことで、ますます具体的な未来について意識してしまうようになる。
お互いにもやもやしながら行くことになった修学旅行の京都で、交友関係の広がった小雪の姿を微笑ましく眺める直哉。訪れた縁結びの神社で二人の目の前に現れたのは、“やたらと察しのいい"“銀色の髪"の女の子だった――。
天邪鬼な美少女と、人の心が読める少年の、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第5弾。
好きな女の子からのどんなサプライズイベントも全て察してしまい、「サプライズの意味！！」と突っ込みたくなる小雪との恋人関係。いっそのこと、「隠しても全部バレちゃうなら誕生日プレゼントに欲しいものを聞いてしまえ！！」くらいの鋼のメンタルで直哉との関係を継続させていくあたりに、人間が慣れる生物だという事実を実感してしまいました。
それでも、直哉と小雪の『やたらと察しのいい彼氏と毒舌クーデレ彼女の嬉し恥ずかしな恋人関係』の初々しくて甘々なやりとりがたまらなくラブコメ好きに刺さる作品でした。
ラブコメにありがちな『すれ違いによる破局のピンチ』は一切なく（彼氏の察しがよすぎて）、『お互いの両親が絡んで関係に亀裂が生じる』ことはなく（両家とも認知済みで関係は円満）、一部の隙も無いすれ違いゼロなラブコメ作品です。
シリーズ第5巻では高校生男女でありながら、『縁結びの神社』『小雪と直哉の子ども（？）らしき少女の登場』などなどのイベント満載。
結婚まで秒読み。両想いでラブラブな関係が楽しめる最高のラブコメ作品でした。
