働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

俺と妹の血、つながってませんでした

《あらすじ》
妹の久留里は超絶ブラコンだ。
俺と目が合うたび抱き着いてくるし、
膝に乗ることや手をつなぐことをいつも狙っている。

「えへへ。お兄ちゃん。大好き!」
にへっと笑う久留里が俺と同じ高校に入学した日の深夜。
両親から俺は、妹自身も知らない衝撃的な真実を告げられる。
「光雪くんと久留里ちゃんは、血がつながってないんだ」

え、俺と久留里が義理の兄妹なの!? それはヤバい――
「お兄ちゃんと血がつながってなかったら……結婚するよ!」
俺の妹は、常々こんなことを言うやつなのだ! 

兄ガチ勢な甘えん坊義妹との兄妹関係は、一つの隠し事で変化し始め!?

タイトルを読んで字のごとく『俺と妹の血、つながってませんでした』

主人公と妹は再婚した親の連れ子同士。
超絶ブラコンで血がつながっていなければ一線を越えるのもやぶさかではない……、そんな愛情の片鱗を感じさせる義妹ヒロインとの同居生活。
しかし、義妹である事実を知るのは両親を除くと主人公のみで、肝心の義妹のほうは知らずに生活を続ける日々。
変わらない義妹からの熱烈なアプローチ、唯一変わったのは主人公のなかの義妹への認識。

決して知られてはいけない(知られたらガチでヤバい)真実を胸に秘めた義妹との家族関係。学校内で、自宅のなかで、外出先で……。兄妹関係という建前で引かれている最後の一線のなかで繰り広げられる義妹によるイチャイチャラブコメの日々とそれに鋼の精神で自制を効かせる主人公の葛藤がおもしろおかしく描かれていてとても楽しめる作品でした。

「お兄ちゃんと血がつながっていなかったら結婚するよ」「血がつながっていなかったらよかったのに……」
理性に揺さぶりをかけてくる何気ない義妹の一言がラブコメ的には最高に刺激的なワードとなって響いてきます。そして、二人の血縁に関わる真実が明るみになったとき、新たなステージへと歩みを進める二人の関係性がはたしてどのようなものになるのか。この先の展開も楽しみなのでぜひとも新刊が読みたいですね。


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