働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

ロクでなし魔術講師と禁忌教典17

ロクでなし魔術講師と禁忌教典17 (ファンタジア文庫)

《あらすじ》
魔術祭典決勝を襲った最大の悲劇。セリカ=エリエーテ大競技場では“天使の塵”の末期症状による死亡者が生まれていた―。誰もが動揺する中、混乱に乗じて動き出したのは、アルザーノ帝国女王府国軍大臣アゼル=ル=イグナイト。帝国を牛耳るべく、クーデターを引き起こしたアゼルは、イヴに対し、自分のもとへの帰参を命じるのだが…「終わらせなければならない…それがイグナイトの責務だから」ついにイヴは、公爵家との決別を決心し、グレンと共に女王軍の指揮を執ることに。立ちはだかるのは、最低の父と最愛の姉。イグナイトのたどり着く道は―。

シリーズも終盤に差し掛かってきてから絶体絶命のピンチが連続し過ぎて、窮地に追い込まれるたびに『でっ、どうやってこの状況を打開するんだ?』と語りかけている自分がいる。
アルザーノ帝国のクーデター軍&アゼル・イグナイトとリディア・イグナイトの包囲網を前に、グレン、システィーナ、ルミア、リイエル、イヴに加えて魔術学院の生徒多数と一部の教師でどこまで打開できるか。
イグナイト家の魔術師としての格の違いが圧倒的な力の差として容赦なくグレンたちを襲う展開の緊張感はシリーズ最新刊が出るたびに最高の瞬間のトップを更新し続けるくらい面白い。
そして、こんな窮地に立たされながらも、イヴの抱える過去との決別と未来へ歩むためのターニングポイントになるドラマが描かれていて最高でした。
グレンとイヴの距離が縮まる一方で、システィーナたちにとって新たなライバルが出現するという二次災害が起きていましたけど、ラブコメ展開的にはとても素晴らしい新展開なので今後の活躍に大いに期待です。
もう『ロクでなし魔術行使』シリーズに関してはどんな物語をたどろうとも出されるもの全てが傑作すぎて何が起きても許しちゃいそうです。でも自分としてはシスティーナ推しなので、教師×生徒から相棒ポジションにおさまりつつあるところをヒロイン候補として一歩抜き出る何かがほしいところです。
次の新刊も楽しみにしています。

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