働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 2

《あらすじ》
手遅れからの、最初の一歩。

昔から何かと女性関係のトラブルに巻き込まれる俺、九重雪兎。
幼馴染の灯凪にまつわる事件は落ち着いたけれど、女子大生に合コンへ連れていかれたり、クラスごとカンニングの嫌疑をかけられたりとトラブルに事欠かない。
家でも母さんの様子はおかしいし、お隣の氷見山さんには部屋に連れ込まれるしで――
「私ね、貴方のママからやり直したいの」
「良かったら私のことお母さんって呼んでみてくれない?」
何故か母性が溢れて暴走している……!?
傷つきすぎた彼と傷つけた彼女達による勘違いラブコメディ、待望の第2巻!

かつての幼馴染みやクラスメイトとの関係を無事に取り戻し、新たな学校生活をエンジョイする主人公にまた新たな女性関係のトラブルが訪れる。

『女難の相』どころか『姦難の相(そんな言葉は存在しませんが)』とも思えるくらいにトラブルの渦中に必ず女の存在がいる九重雪兎という男です。
女子大生の運転する自転車による人身事故に巻き込まれても、彼氏のフリとして呼ばれた合コンで男子大学生に喧嘩を売られても、強靭なメンタルと鍛えたボディでさらりと受け流して独特のワードセンスで煙に巻く男子高校生、それが九重雪兎という男です。

あらゆる騒動の渦中に必ずこの男が関わっている。
そんなつよつよ個性で生き抜く主人公のムーブと彼に惹かれて集まってくる仲間たちによる日々がとにかくにぎやかで楽しく、飽きさせない姿がとてもおもしろくて笑えてくる作品でした。

個人的に『おもしろい作品』は物語におけるあらゆる内容を評価した総合的な項目として多くの作品を当てはめていくことができるけれど、『笑える作品』はワードチョイスやキャラクターたちが作り出す空気感もそうですけど凄くセンスのいる項目だと思います。
それにおいて、この作品は主人公のムーブや一人称視点の地の分をはじめとても笑えてくる作品でした。個人的にもお気に入りの作品なのでぜひともおすすめしたいです。