“私人逮捕系配信者”、“ダンジョン”、“大手配信事務所”などの現実にある配信界隈の時事ネタと、現代日本×ダンジョンものを掛け合わせた作品ですけれど、新たに登場した私人逮捕系配信者やそれに連なるキャラクターやプロフィールのディテールが凄く丁寧に書かれていて、新宿バット VS 私人逮捕系配信者の対立構造となったときの展開からストーリー終盤にかけて平凡なサラリーマンの主人公(新宿バット)が悪役を文字通り叩き潰す流れが最高に痛快でした。
これまでダンジョン配信ものの作品はいくつも読んできましたけれど、“三河ごーすと”さんが書くとなるとこういった作品に仕上げることができるのかと改めて感嘆しました。
たとえば、私人逮捕系配信者がどういった存在であるのか、登録者〇万人規模のアカウントが持つ醜聞の拡散力などなど。私人逮捕系配信者というキャラクターそのものだけでなく、それに付随する細かい要素も情報として作品の展開に組み込んでいて楽しめるところが凄く良かったです。
