
クラスごと異世界に転移をして、勇者候補のはずが称号は『侵略者』
スキル『穴』を駆使して、“勇者”、“聖女”、“魔王”にまつわる世界の真相と主人公が巻き込まれた“勇者召喚”の謎に迫り、世界を取り巻く大きな変革の流れを操ることで思い通りの結末へと導く。
アンチヒーロー的な主人公の立ち回り方、超ド級のクズな性格だけど戦略は超一流。世界各地に主人公は大きな爪痕を残して被害を被る者が多数現れたけれど、誰にもできない偉業を成し遂げるための布石が実を結び、最終的には大きな功績へと繋がる。
まさに『侵略者』の称号にふさわしい渦中の先導者としての活躍ぶりと、異世界に転移されてから日を追うごとに勢力を増していくカリスマ性のある主人公ムーブによるストーリーの展開が予想外の連続で飽きることなく楽しむことができました。
稀に見る尖った主人公性がとても印象強く残る作品でした。異世界から転移させられた主人公により世界を取り巻く“勇者”、“聖女”、“魔王”の流れは変えさせられ、この先どのような日々を歩むことになるのか。正直、目下の課題が全て2巻で解決させられた印象があるのでどんな物語になるのか予想がつかないです。
「2巻完結かな?」と思ったけれど3巻の路線も存在するらしいので続きがどうなるのか気になるところです。