働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

断罪された転生聖女は、悪役令嬢の道を行く!1

断罪された転生聖女は、悪役令嬢の道を行く!1 (オーバーラップ文庫)

300年前に世界を救い人類に断罪された聖女は、二度目の人生を悪役令嬢として生きることを誓う!

伝説的な歴史上の人物として語り継がれ、民衆から神聖視されている当人が現代に転生してその事実を知る。過去の黒歴史として残った300年前の私小説は展示物として飾られたり、時の流れとともに世代を超えて語り継がれてきた事実に『伝説の聖女』補正がかかり聖女当人にとって赤面必至な現実を突きつけられるコミカルさと、そんな聖女が持つ最強の力の片鱗を転生した現代でひた隠しにしながらも無双する痛快な展開との塩梅がとても良い作品でした。
おまけに聖女(主人公)としての愛らしい容姿と生来の性格を兼ね備え過ごす学院生活のなかで起きる波乱の日常をナチュラルに聖女パワーで正面突破する展開もまた痛快でした。
ありていに言えば『転生×無双ファンタジー』な作品でしたけれど、主人公が300年前に断罪された時から現代に至るまでの空白の期間が生み出した世界の歴史が、現代に転生した聖女当人に直面させてリアクションを楽しめる。そんな遊びの部分を活用させた展開がおもしろいと感じる作品でした。
これからの主人公の聖女ライフがどんなものになるのか楽しみです。

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