《あらすじ》
ゾンビウイルスに耐性を持つ高校生の幸坂優真は、噛まれてしまった月城舞のゾンビ化を防ぐため、彼女と定期的にキスすることになった。
そんなある日、生存者である2人の女子大生と遭遇。彼女たちにはゾンビ化のことを隠そうとするが、キスする姿を目撃され、優真と舞は恋人の振りをすることに。
しかし、本物の恋人である日向晴夏はそれが面白くなく……。
「これは、わたしたちの関係を、体に教え込む必要がありそうですね……!!」
「な、何をするつもりだ!?」
「……わ、わたしのおっぱい……揉んでも、いいですよ……」
ゾンビ世界で奇妙な三角関係に悩まされる、極限状態ラブコメ第2弾!
電気、ガス、水道。多くの生活インフラが寸断される厳しい環境のなか、ゾンビウイルスに耐性を持つ主人公の特性が唯一の希望となって日々を生き続ける。
食料の保管に要する電力、飲料水を確保する手段、太陽光発電や自家発電。ゾンビの蔓延により荒廃した日常を生き残るためのサバイバル生活を余儀なくされる。
サバイバル生活のなかで生き残る手段を模索しつつ、“ゾンビウイルス”という未知の存在を前に、『どこまでが感染経路として成立するのか』なども考慮して飲料水の危険性の有無、住環境の汚染からの感染リスクなどについてどのように対処するのか。ある日を境に生存者が自分たちを含みごく少数となり、荒廃した日本を舞台にしたサバイバルのシミュレーションをするかのようなディスカッションが繰り広げられていて、『ゾンビが蔓延する世界』の独特な空気感が感じ取れてとても魅力的な作品でした。
そして、主人公の持つゾンビウイルスへの耐性を供与するため、「6時間おきにキスをする必要があるんだ!」という建て前のもとヒロインとエッチな空気にもつれ込む構図。人間は危機的状況になると生存本能を刺激されるとかですか。双方合意で濃密なイチャイチャぶりが頻繁に繰り広げられていて、なかなかにセンシティブなラブコメでした。
個人的には「試験的にキスの間隔を延ばしてみよう」とかの提案をどちらかが一度はするものかと想像していましたけど、見事に性欲に敗北してエロいことにふけってました。
2巻ではゾンビウイルスを振りまいた勢力への言及、突然変異的なゾンビの度重なる登場などなど。幾度となく主人公たちに危険が降りかかる緊迫した展開もあってとても面白い内容になっていました。
続きがとても楽しみです。