《あらすじ》
恋愛なんて非効率だ――そんな恋愛アンチを掲げる十神里久は、ある日の放課後に探し物をする女子生徒を見かけ声をかける……が、
「もしかして、私とえっちなことしたいの?」
「え……はい?」
その水守結衣という少女は、ビッチとして有名な学校一の嫌われ者らしい。
その後、里久は水守の探し物を手伝ったことをきっかけに仲良くなり、後日告白されることになる。
恋愛を諦めた里久は水守に対して恋愛感情はないが、とある理由から彼女のために付き合うことになり……!?
「ねっ、ちゅーしよ?」
「里久君成分が不足してるから補充しなきゃ」
「さっきから、ずっとどきどきが止まらなくて」
中古(?)で一途な女の子との青春ラブコメ、始めました。
“誰とでもエッチなことをする”ビッチとして学校一の嫌われ者で有名な水守結衣に、ある日の放課後、偶然声をかけたことで始まる青春ラブコメ。
「恋愛とは非効率で無駄な感情である」。そんな信条を抱き学生生活を送る主人公の人間関係は希薄である。学校一の嫌われ者として誰もが彼女から距離を置き、それでも近づこうものなら陰口が囁かれるほどに孤立しているなか、それとは知らずに主人公が話しかけたことで二人の運命が大きく動き出します。
学校で伝え聞く水守の評判とは裏腹に彼女から感じるのは家庭的で彼氏のためにお弁当を作ってあげたり、純粋でやさしいところにドンドンと心惹かれていき二人の距離が縮まっていきます。しかし、学校一の嫌われ者と付き合っていることが他の生徒たちの目に付けば瞬く間に私的制裁の標的にされ、二人の関係が破滅に繋がることが容易に想像できたために、常に水守と会うときは人目に付かない空き教室などで、人通りの多い場所でのデートが制限されている状況。
そんな環境にありながらも、「噂は知っているけど、水守が悪いやつだって思えないから」「お前らに水守の何がわかるんだよ!!」と言わんばかりに芯の通った考え方の主人公で、それが水守の傷ついた心を癒していき甘々な二人だけの世界を創り上げているところがたまらなかったです。
そしてラストには1人の生徒のリークにより明るみになり、二人の関係は最初にして最大の壁にぶち当たりましたけど、それを乗り越えるに至るまでのドラマと主人公がクラスメイトの前で放ったセリフがカッコよくて引き込まれました。後にしてみれば、「とんでもなくくさいセリフを吐いたヤロー」にしか思えないけど、目の前の彼女のピンチを救う姿としては最高にドラマチックでした。
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