《あらすじ》
セイリスダンジョンの魔王を討伐したラセル達は、救援依頼へ向かうフレデリカを手助けするため、新たな街・マデーラへ。一行はそこで『赤い救済の会』に再び絡まれる――も、シビラの機転で難なく切り抜ける。だが、『赤会(あかかい)』の悪意はマデーラの街全体を蝕んでおり……？
魔物の急増と原因不明の流行病――それらの解決に乗り出したラセル達が辿り着いたのは、『赤会』と繋がる新たな魔王と、魔王をはるかに上回る力を持つ『魔神』の存在。挑もうものならば敗北は必至。勝ち目のない戦いを前に取れる選択肢は、撤退か、それとも――。有り余る魔力で最強に至る英雄譚、緊迫の第三幕！
黒鳶の聖者 ～追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める～｜株式会社オーバーラップ
勇者パーティーを追放された回復術士を担っていたラセルがシビラと出会い【宵闇の魔卿】としての力を身に付け、かつてのパーティーメンバーであった幼馴染みのエミーと再会をはたし、彼女も【宵闇の騎士】としての道を歩み始める。
人間関係のもつれを起点に瓦解した勇者パーティー。そこには、小さい頃からの幼馴染みとして積み重ねてきた時間よりも、大人になるにつれ、勇者パーティーとして活躍するにつれ少しずつ変わっていってしまった。
そんな、かつての仲間たちと袂を分かつに至る人間の暗黒面を煮詰めたダーク展開がとても強みなのだとあらためて思いました。
ラセルのもとに再び駆けつけてくる幼馴染みたち。一方、ラセルを追い出したヴィンスたち一行の動向と、彼らの仲間として新たに加わったメンバーの不穏な動き。
世界に暗躍する強敵の影。いつか再び、相まみえることになるであろうラセルとヴィンスの運命。
純粋に物語の世界観やキャラクターたちが軌跡をたどる姿を最後まで見届けていきたい、そう思えてくる作品です。
是非とも、これから先もこの物語の続きを追っていきたいです。
