働きたくない村人のラノベ日記

ラノベの感想ブログ。開設2014年5月30日

察知されない最強職14

察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 14 (ヒーロー文庫)

《あらすじ》
日本に取り残されたラヴィアと離ればなれになったヒカルは、ソアールネイ=サークをつかまえて「世界を渡る術」がまた使えるようになるよう要請するつもりだった。だが彼女のいる「ルネイアース大迷宮」は空へと浮かび上がり、ヒカルは大迷宮に侵入する手段を求めてポーンソニア王国へと戻った。一方、ラヴィアは「世界を渡る術」のための魔力結晶を手に入れたのだが、騒音が大きいこの魔術を実行できる場所を探していた。新聞記者の日野に相談すると、彼が手配してくれたのは国立大学の研究施設だった。ラヴィアと「世界を渡る術」の存在を科学者たちに知られることになってしまうが、ラヴィアはにとってはヒカルと再会すること以外に重要なことはなかった。また、ヒカルはポーンソニア王国で、女王クジャストリアの目の前で火龍を呼び出すことに成功する。ヒカルはかつてこの火龍の背に乗って空を飛んだことがあった。火龍は人の世には干渉しないと言って協力を渋るのだが、最後は折れ、ヒカルに空を飛ぶためのアイテムを与えた。火龍が再出現して大混乱に陥るポーンソニアの王都で、ヒカルは「東方四星」の4人と合流する。「ルネイアース大迷宮」に再度挑むことはあまりにも危険であり、「東方四星」を巻き込みたくないヒカルだったが、4人は絶対についていくと言い、結局、ポーラも含めて6人で空を飛ぶ大迷宮へ挑むことになった。
その間にも「ルネイアース大迷宮」は北へと向かって空を進んでいるのだが……その先になにがあるのかと言えば、それは「マンノームの里」だった。
ソアールネイは憎い敵が住む里の位置を知り、迷宮ごと移動しているのだった。里から抜け出していたマンノームのグランリュークとヨシノは、「ルネイアース大迷宮」の接近を伝えるために里へと戻ったのだが、危険を察したマンノームの里にも大きな変化があり、そこには初めて見る高い塔がそびえ立っていた。ふたりは大迷宮の報告をすることも許されず、里のはずれに幽閉されてしまう。

空をゆく大迷宮の攻略、日本に取り残されたラヴィアの帰還手段、火龍との再会。
『世界を渡る術』によって現代日本と異世界が繋がり、異世界について研究する科学者の存在や研究施設が登場したりなど、『異世界』に対する認識が徐々に広がりを見せていく様子が散見されていて、『現代日本と異世界が繋がった世界観』を感じ取れるところに物凄くロマンがあります。
ラヴィアが現代日本で魔法をぶっ放した瞬間には、科学では解明ができないけれどヒカルのソウルボード関連の恩恵や魔法で窮地を脱する瞬間などを味わうことができて、異世界×現代日本が交錯したときの醍醐味のひとつを楽しめて本当に良かったです。

そして、異世界で『ルネイアース大迷宮』を攻略するヒカルと東方四星の4人。再び接敵するソアールネイ=サーク。世界を渡る術の核心へと近づける人物の存在と邂逅。何かもう『察知されない最強職』という作品をここまで追い続けてきて、最初の頃はソウルボードの強化と何か強敵みたいなのと戦ってきてたけど、段々と物語の全貌に触れる局面に入ってきてる事実が感慨深いです。もう本当に大好きな作品なのでただただ読んでいて楽しかったです。
これから先の物語の展開も楽しみです。今回はエピローグで新展開への突入とも思える引きがあったので次が楽しみです。

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